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カラオケ行こ!のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.7
中学3年生の合唱部部長・岡聡実(齋藤潤)は突然、ヤクザの成田狂児(綾野剛)からカラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組長(北村一輝)の誕生日カラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。
狂児の勝負曲はX JAPANの『紅』。嫌々ながら、狂児に歌唱指導を行う聡実。
二人はカラオケを通じて少しずつ打ち解けていくが、“ある事件が”起こり……。
和山やまの人気マンガを綾野剛主演で映画化。
合唱部でソプラノ担当であったが、声変わりで上手く歌えないことに悩んでる岡聡実とカラオケが下手なヤクザ成田狂児が、歌の特訓の中で心を通わせ奇妙な友情が芽生えて、声変わりに悩んでる岡くんに狂児が背中を押して歌に大切なことがテクニックだけでないことを学んだり、生きている世界が違う者同士のブロマンスが、岡くんが狂児たちに歌唱指導をするユーモラスな特訓シーンなどで描かれ、岡くんの最後の合唱コンクールと狂児の組長誕生日カラオケ大会の意外な結末が描かれるクライマックスはやはり自分の魂込めた歌の素晴らしさに心揺るがせる良さがあって、飄々とした余裕とワンコのような愛嬌の狂児がカラオケの下手さのコミカルさを含めてコメディの扉を開いた綾野剛にハマっていて、クールでナイーブな岡くんがハマっている斎藤潤の自然体な演技がよく、ユニークな刹那的な放課後青春映画にまたひとつ加わった傑作青春コメディ映画。
「キレイなもんだけがいいなら、この街ごと滅亡や」
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