七色星団

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの七色星団のレビュー・感想・評価

2.8
映画館で観なけりゃ話が始まらない作品なのは間違いね。これが初めてのアバ体験なら間違いなく記憶に残る映画になるとは思う。
ただシリーズの2作目をこそ最高の作品に仕上げて来たキャメロン監督の手腕に期待すると肩透かしかなぁ。とにかく3DCGの進化が想定より凄まじかったと思う反面、PS5ゲームのプレイ動画を観てる気になったし、それって良いことなのか悪いことなのか、よく分かんないな。

父と子の関係を中心に、夫婦や家族愛を全面に押し出した作りにはなってるけど、基本的なストーリーは前作と変わりないのでスケールアップ版の枠を出てないと感じたなぁ。
というか、本編でのジェイク一家がゴリゴリの家父長制だったり、豊富な資源を狙って侵略者がやって来るって、古臭くて一体いつの時代の作品?ってのが凄く気になるし。
それと、過去にはエイリアン2のリプリーやターミネーターのサラなどのように男に守られる存在ではなく、困難に立ち向かう強い女性キャラを創造したジェームズ・キャメロン。だけどネイティリは強さだけが全面に出過ぎて、ブチ切れて「シャー!」とか言っちゃう怖くてヤヴァい人みたいに見えるからキャラ立ちが成功してるとは思えないの残念。

もう一つ鑑賞中にモヤモヤし続けてたのは、侵略者側の父アバターとバンドラ育ちの子の関係。
いくら血縁的な感じの父アバターだからって鬼畜にもほどがあるのに、育ての親や家族、仲間たちがボコボコにされてる姿を見ながら、それでも鬼畜の父アバターをまた選ぶ?ってところが引っ掛かり過ぎて、集中力が何度も途切れちゃってイマイチ映画にハマれんかった。
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