年上の女の子に翻弄される男の子の甘酸っぱい物語かと思いきや、冒頭から不穏だし意味深なカットに会話、画面に映る小道具も含めて、ずっとハラハラして観てた。いやもうこれホラーやん…と思い始めたところで急転直下。
予感はうっすらしてたけども。
ただの年上のお姉ちゃんと思ってたら、大人びて光輝くお姉さんに見えちゃった瞬間。
明らかにクロエは自分の武器を分かっていて、バスティアンに仕掛けてる。あんなの思春期に突入したての男子には天国の中の地獄よね。
相手のフィールドに入りたいけど、あの年頃の3歳?4歳?の差はとてつもなくデカくてまともに相手にしてもらえず、気持ちのやり場もなくジタバタするあの感じ。
いやもう視聴中に身体中が痒くて堪らなかった。
ラッキーもあってクロエお姉ちゃんとの関係がグイグイ進むバスティアンだが、つい背伸びしたくて付いた小さな嘘が二人の関係を壊してしまうは必然。
でも、それが終盤の思っても見なかった結末へと繋がってしまうとはなぁ。
正直言うとストーリーを追って"怖っ…"と思ったり、"その気持ち分かるぜ、バスティアン!"という感覚にはなるんだけど、この作品が訴えたいことが今一つ飲み込めてはいない。
それでもあのゾクリとする終わり方。
かなり好きだな。