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不屈の男 アンブロークンののんchanのレビュー・感想・評価

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)
4.0
監督:アンジェリーナ・ジョリー
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン他
主演:ジャック・オコンネル

そう言えば、アンジェリーナの2本目の監督作品は反日映画か?と話題なっていたような...うっすら記憶がある程度だったが、ジャック主演作として鑑賞❗️
137分飽きることなく、凄く良く出来ている作品と思えました🌟

アメリカの元オリンピック(1936年ベルリン)陸上代表選手ルイス・“ルイ”・ザンペリーニが第二次世界大戦中に搭乗していた爆撃機が海に墜落し、ボートで47日間漂流した後に日本軍に囚われ過酷な捕虜生活を強いられた様を描いている。

【米国人捕虜と日本軍】の関係。外国人捕虜を日本軍が懲らしめる内容の作品はいくつかあるが、頭に過ったのは『レイルウェイ 運命の旅路』(2013年製作)戦時中、捕虜のイギリス人将校(コリン・ファース)へ日本人通訳の永瀬隆(真田広之)が虐待した関係から時を経て赦しがあり、生涯理解した関係になった実話だった。
今作はもっともっとキツイ拷問が延々と続く。それも渡邊軍曹(MIYAVI)に目を付けられたルイがとことん懲らしめられる。
後半、終戦を迎えるまでの捕虜収容所(新潟県直江津)の場面は凄まじさで息を呑んで見守った感じ。

それだけ、ジャックの演技は不屈の精神力を魅せて素晴らしかった👏盟友役のドーナル・グリーソンと共に激痩せした俳優魂を見せ付けてくれている。

またMIYAVIは憎たらしい軍曹役を映画初出演にしては立派に演じている。抜擢されたのはアンジェリーナが元々MIYAVIの大ファンだったから。

渡邊睦裕軍曹が気になり調べると、捕虜については「日本の敵として厳しく接した」とインタビューで答えていて、ザンペリーニは渡邊を赦して面会を望んでいたが、渡邊が拒否している(経歴は早稲田大学卒業後、徴兵されるまでの1か月間、同盟通信社に勤務)

映画を観て日本を知ることが本当に多い。
これは反戦作品であるし、事実をそのまま伝えている伝記映画としてしっかりと受け取った。
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