気泡

シャトーブリアンからの手紙の気泡のレビュー・感想・評価

3.3
フランスの共産主義で政治犯が多く収容されてる収容所。
アウシュビッツとかとは大違いで、囚人と看守の関係は良好。
開放的で、囚人同士でボクシングしたり、景品付きで徒競走したり、
服もペラペラなボーダーの囚人服とは違い、それなりに良い服やオシャレな恰好だったり、
タバコも吸ってるし、ご飯もそれなりのものが食べれてるし、凄い楽しそう。
しかも女子収容所?の女の子達とも柵越しで会話したり口説いたりできる。
凄い待遇の良い環境。

だけど、街でドイツ将校が一人暗殺されたことで、リストによって選ばれた人達が処刑されることに。
無慈悲だけど、でも司祭を呼んでくれたり、託された手紙をこっそり渡してくれたり…。
囚人の誰かが言ってたけど、本当に宝くじに当たるようなものだったと思う。

処刑前に家族や愛する人に手紙を書かせてくれるんだけど、
その場面が本当にしんどい。
凄く見ているのが辛かった。

パリ司令部のドイツ軍人たちが非ナチスだったていうのが驚き。
ドイツのやり方を批難してたり、どうにか処刑を免れないか考え行動してたりっていうのが、想像と全然違った。
こういう人達もいたんだね。
気泡

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