気泡

サラの鍵の気泡のレビュー・感想・評価

サラの鍵(2010年製作の映画)
3.8
過去と現在が交互に進んでいく構成。
サラの家に警察が押しかけてきて連れていかれるところから始まる。

サラの機転と行動力が凄い。
その結果は別として、10歳の少女が警察から弟を守るために納戸に水を持たせて隠したり、有刺鉄線を潜り抜けるために厚着したり。
凄いわ。

収容所を脱出させてくれた警察官も、サラを保護して育ててくれた夫婦も良い人。
全てがバレたら自分の命が危ないのに、それでも助けてくれるって中々出来ないよ。
きっとこういう人達は、表に出てきてる話以外にも結構いたのかもしれない。

今の日本でヴェル・ディヴ事件について知ってる人ってどれくらいいるんだろう。
私はこの映画を見るまで知らなかったし、恐らく私の家族・友人・知人も誰一人知らないと思う。
世界中でも若者を中心に、ジュリアの職場の若い子2人のような反応をする人は多いと思う。
もっと多くの人がこの事件を知り、関心を持ち、風化させないようにするべきなんじゃないかな。
これだけじゃなくて、戦争に関する事全てに言えることだけどね。
気泡

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