肉塊から切り出された2片の肉。ささやかな出逢いをし、ラジオから流れてくる音楽に合わせて踊り、小麦粉の上でじゃれ合い、そして……。
生肉をフィーチャーした短編。
たった1分の中にシュヴァンクマイエルのどうかしてる感性がしっかりとぶち込まれていて、とても楽しい作品です。
動き回り愛を育む肉がとにかく不気味かつ可愛らしい。
肉片は肉片らしく動き、肉片らしく踊り、肉片らしく抱擁する。
照れてるお肉が可愛いからみんなに見てほしい。
まあ、オチは見えていますが。
ちなみに洋画でおいしそうな食事シーンのあるものを必死で思い浮かべたけど、『悪魔のいけにえ』での狂人一家の晩餐と、シュヴァンクマイエルの『肉片の恋』しか出てこなかった。