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ニューヨークの巴里夫ののんchanのレビュー・感想・評価

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)
4.0
セドリック・クラピッシュ監督の「青春三部作」の完結編。

軽妙でテンポ良く、監督お得意の演出手腕が発揮されていて、愛すべき"ダメ男グザヴィエ"が成長して来た過程を振り返りながら、未だにドタバタな現況を繰り広げています。

前作から10年後で、グザヴィエ(ロマン・デュリス)は40歳になり、小説家としてそこそこ成功を収めていた。イギリス人のウェンディ(ケリー・ライリー)と結婚し、2人の子供を溺愛してパリで暮らしていたが、ある日突然、ウェンディから離婚を言い渡される。

レズの親友イザベル(セシル・ドゥ・フランス)からは精子提供を依頼され、元カノのマルティーヌ(オドレィ・トトゥ)とも相変わらず繋がっている。

グザヴィエは、結婚、別居、離婚、偽装結婚(NYに住む為)、親権問題、子育て、復縁...様々な問題を抱え込んで四苦八苦。

1話で少し出た父親も出て来る。
不仲な両親からなぜ自分は生まれたのか?という素朴な疑問が解消されて笑顔になる意外なハッピーエンドも良かった。

3話を通して、設定やプロットは奇抜でエモいけど、基本的に人間関係の機微をしっかり伝えているヒューマンコメディでした。

グザヴィエは相変わらずダメ男だったけど、演技派のロマン・デュラスだから親しめたと思う。
関わる女性3人の美貌と個性がそれぞれ違っていて、どんどん美しくなる見応えある女優たち。
合間はあれど、トータル11年の制作期間で俳優たちも監督も成長しただろうから、どんどん良くなったシリーズではないかな?
とっても楽しめました。
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