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氷の海に眠りたいのtakのレビュー・感想・評価

氷の海に眠りたい(1999年製作の映画)
2.5
「アメリ」の大ヒットでオドレイ・トトゥの出演作需要が高まり、DVDリリースされたフランス製テレビムービー。ジャッキー・チェンがブレイクした頃、脇役の作品がさも主演であるかのようなタイトルで公開されたりもしたが、これも似たようなもの。われらがオドレイは助演級の扱いで、足に傷を持つ刑事が事件を追う渋い話である。

市長の息子とその若い妻が暮らす家で、床下から乳児の白骨遺体が見つかる。その事件を担当するベテラン刑事が主人公で、過去の事件で銃撃されて足が不自由になっている。その後も嫌がらせめいた出来事が続くために、オドレイ演ずる若い妻は怯えて体調を崩してしまう。でも夫はそばにいてくれない。捜査の為とは言え、世話を焼いてくれる刑事が誰よりも頼れる存在になっていく。彼女は刑事にキスをした。

「アメリ」程ではないが、この映画の彼女もかなりの不思議ちゃん。冷蔵庫がゴトゴト音を立てるのって可愛いとか、死んだら氷の海で眠りたいとか、空想めいた戯言を口にする。刑事も嫌な顔を見せずにその話を聞いてる。昼間に入浴する彼女を、刑事はバスタブの横でガン見するくらいの距離で寄り添うw。しかし紆余曲折を経て、クライマックスを前にしてオドレイは冷蔵庫の中で死体で発見される。

サスペンスとしては淡々としてるし、ミステリーとしても味気ない。それでも若い頃のオドレイを拝みたいファンにはありがたい作品かも。サービスショットもちょこちょこあり。こら、どこまで無防備なの。奥さん💧
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