ティンク

エアポート’80のティンクのレビュー・感想・評価

エアポート’80(1979年製作の映画)
2.5
【過去作レビュー】(エアポート祭り第三弾)
『えっ!これが「フォレストガンプ」を書いた人の脚本?』


もうついでだということで、「エアポート'80」も鑑賞。
公開当時、嫌な予感がして観に行かなかった作品。予感的中。

原題はThe Concorde...(ちなみにAirpoot'79です)
そう、主役はコンコルド。コンコルドといえばフランス。
フランスといえばアラン・ドロン。ということで主役に。
フランスといえばエマニエル夫人。ということで出演。
(ちなみにシルビア・クリステルはオランダ人)

といった、と~っても安易な映画です。(前作を上回るとは)

脚本はエリック・ロス。初脚本らしい。誰それと思って調べたら、なんとのちに「フォレストガンプ」の脚本書いてる人じゃないですか。(超最近だと「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」にも)
すごく反省したんでしょうね。本作以後は、不真面目な作品は無いようです。(過去作レビューはこういうことがわかるから面白いですね)

主役のコンコルドは、さすが本物を調達して撮影しただけあって、素晴らしいです。もう、今となっては資料映像としての価値のほうが高いかも。本物のカッコいいシーンがふんだんに盛り込まれています。(一部シーンはさすがにSFXだけど)

エアポートシリーズ、本作で最後になってしまったけど、以降もA級からC級まで、「エアポート〇〇」みたいな作品が作られ続けているのは、やはり何か普遍的な魅力があるんですかね。

ということで、観ようという人はあまりいないと思うけど、一応以下ネタバレ突っ込み。








・アメリカからパリへの初飛行で、まず、悪徳軍需産業の命中率100%近いという新型ミサイルの攻撃を受けるのに、ホイホイかわす。
・同じフライト中に、今度は国籍不明のジェット戦闘機の攻撃を受けるもホイホイかわす。背面飛行まで。コックピットの窓開けて(開くの?)信号弾発射すると追撃ミサイルかわせるって、中二レベルでは?
・こんな2回攻撃みたいなことがあれば色々国際問題になりそうなものの、パイロット達はのんきにパリのレストランで女性とデート。
・この頃はまだフェミニズム軽視がすごいですね。セクハラ発言、セクハラ行動の連発。主役アラン・ドロンだからでしょうか。
・そんなこんなで次の日にはモスクワへの飛行が強硬され、今度は爆弾を仕掛けられ、胴体着陸することに。初フライトでの着陸時、滑走路の距離が足りないとか騒いでたのに、アルプス山中にそんな距離の平らなところあるの?

(ロバート・ワグナー、のちのプライベートでの事件(奥さんのナタリー・ウッドが不審死)を知ってから本作を観ると、何か真に迫っててシャレにならないです)
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