OHara

シンプル・シモンのOHaraのネタバレレビュー・内容・結末

シンプル・シモン(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと楽しみにしていたシンプル・シモン!!
映画館が渋谷に一つだけという田舎者にはハードな立地状態でしたがその価値はあった!!
スウェーデン映画って、ドラゴンタトゥーの女みたいなダークな印象があったのですがこれは真逆!!明るくて、ポップで、少し切なくて。見終わったあとは心が暖かくなります。キャラクターも個性豊かで素敵。障がいだと思われがちなアスペルガーであることを逆手にとって「お前が折れろよ」と開き直っているシモンがとても可愛い。ビルくんのイケメンすぎてすこし気持ち悪い感じがかたくなでユニークなシモンにぴったり。アスペルガー(障がい)って、日本ではタブーにされがちですがこの映画ではアスペルガーをダークなものではなく一つの個性として描いているので見やすいし、感情移入もしやすい。イェニファーも素敵です。知り合ってまもないシモンを欠点も含めて受け入れるなんて女の鑑。触るな!っていわれても触りまくるイェニファーに心がほぐされるのがわかります。Ba Ba Baのシーンは大好きなシーン。お兄ちゃんのサムは本当にいいひと。それでもまだ23歳で、頑固なシモンに苛立ってしまうのは仕方ない。シモンにきれて家を出て行くシーンで顔がアップになるのがとてもよかった。
内容もビジュアルも本当に素敵だったのですが、もうちょっと三人の姿を見ていたかったなあ。
OHara

OHara