OHara

少年は残酷な弓を射るのOHaraのレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
4.5
決して望まれて産まれたわけじゃないことを敏感に察知してすっっごい小さい頃からママ大嫌いオーラ放出させるケヴィン。私が母親の立場ならすぐに育児放棄するレベル。それでも息子を愛憎混じりながらも母親らしく愛そうとするエヴァとの関係がおもしろい。
エズラ・ミラーのクソガキっぷりもたまらない。でも風邪の時には母親に甘えたり、読んでくれた本に影響を受けて弓をやりはじめたりするあたり極度のツンデレじゃないかな。事件を起こす引き金となったのも自分が原因で、両親が不仲になり父親に親権がいって母親と離れ離れになるから。自分でもどうしていいからわからない、色んな気持ちが爆発してその結果が事件に繋がったんだろう。父親と妹は殺して母親は殺さなかったあたり、やっぱり母親が大事だった。エヴァも部屋を作ったり、自殺しないあたり(同僚や周囲にあんなことされるなら自殺した方がまし)息子を大切にしたいと思ってる。あのベッドメイキングのシーンには涙がでる。あと最後にケヴィンが弱音を吐くところも。
OHara

OHara