【死とエロスと疎外感と】
女性がバッグにナイフを忍ばせる画。
裸でナイフを持つ画。
それが観られただけで私の中では高評価でございます。
瀬々監督って初期は主にピンク映画を撮られた方なのですね。
こちらの作品もピンク要素はありますが、漂ってくる中二病とメンヘラの香り。
そしてメメント・モリの風味。
あとタルコフスキー監督みも感じた。
かなり馨しかったです。
LOVE闇属性♡
結局何を言いたい映画なのかしら感はあるものの、カメラワークとか画が凄く綺麗で上手なので良い意味でやけに記憶に焼き付く作品です。
現代では無理だろうなって思う魚や動物の使い方とか。
雷魚="世間に溶け込めない人たち"のメタファーなのかなー?
照明にもこだわりを感じました。
ただ、見せ場である刺○場面はバスルームの床のタイルが真っ赤なため血糊が全く映えず。
そこは残念に思いました。
しかしナイフを手にしてバスルームへ移動してからの背後からにじり寄るカットの構図もキレッキレでめちゃめちゃセンスが良かったです。
好き嫌いが分かれそうな作品でしたが私は個人的に好きです。