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寄生獣 完結編のJOのネタバレレビュー・内容・結末

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

内容全然覚えてないけど、見たことあるシーンあったから多分2回目かな。もしかしたらちゃんと全部観るのは初めてかもしらんな。

ほんまに最高やった。
寄生獣という生物を通して語られる人間の良い部分と悪い部分。人間が語る"善悪"とはすこし違くて、寄生獣語るそれには"事実"のみ。だからこそ真理である。けど、人間を人間として見ない(捕食対象としてしか捉えていない)寄生獣がほとんどの中で、田宮は「人間」を見つけた。そして人間こそが地球に巣食う寄生虫、いや、寄生獣だと、"人間が"言った。そして泉新一。最強の寄生獣、後藤を"自己の善悪"で殺すことはできず、放置。と見せかけて、やっぱり"自分のために、自分の守りたいもののために"結局火の海に落とした。これがやっぱり人間の出す答えやなとおれも思った。ってゆーか、思ってて、それを泉新一がやった。そして最後にはミギーも真の意味で「人間」を理解し、自分も心なるものを手に入れたのか。。。
ほんまに最高やった。

田宮良子(寄生獣)やからこそでた「私たちをいじめないで」というあの言葉。めっちゃグッときた。ほんで、倉森(記者)の言った「引っかかりやがった。人間が……人間の子供殺かよ」もヤバかった。
田宮が死んで、赤ん坊が泣くんかなと思ったら(泣け泣け。泣いたら完璧や)って思ってたら泣かんくて、「ああ、この残酷な世界、出来事……赤ちゃんやからこそ泣かんねんな」って思った。山崎監督すごいって思った。赤ちゃんやからこそ、人(バケモノ)の死も、寄生獣(バケモノ)の死も、全てが等しく、忖度がない。だからこそ、泣かんねんな。って。ほんじゃ、泉新一が泣くって、これはもうほんまに反則すぎる。予想の遥か上いかれた。ほんまにすごいこの演出はナイスすぎる。
ほんまに、あの動物公園のところがやばかった。ここにこの映画『寄生獣』の全てが詰まってると思う。
ってゆーか田宮良子が『寄生獣』を補完してると言って差し支えないな。


けど言いたいところもいっぱいある。
まず、一番最後の里美が殺されかけて、ミギーが助けて、みたいな、あの一連のくだりマジでいらん。演技もセリフもちょっと誇張してるっぽいところ多々感じてたけど、そんなんしやんくても監督の伝えたいことは"俺は"分かってるつもりやったし、そんなちゃんとした言葉で言わんといて欲しい。こっちは感覚として受け取ってるから。まあ、それは山崎監督がどの層に向けているのか、と言うかどの程度を観客に委ねて、どの程度を確実に伝えたいのかというコントロールの加減やろうけど、おれはここまで丁寧じゃない方が良かった。十分伝わりました。彼らの生き様で。

ってか寄生獣PG12ってやばいな笑
これR15+の方がいいやろ笑笑
あれか、映倫にしょっちゅう確認してPG12にできるようにしたから、ちょっと説明臭いんか。ふつーにR15+ver.があったのなら、多分それがドンピシャやったかなー?
まあ、これはしゃあないか。PG12を狙って作ってるなら、説明臭くなったりちょっと誇張されてる感あるのはまあ納得できるな

あと、動物公園のあと、泉新一が警察に田宮の赤ちゃん渡すの早すぎる。田宮があんだけかけて、言って、渡してんやから、もうちょい「実験台にされんちゃうか?」とか考えることなかったんかな?笑 まあ展開と尺の問題かな?
ああ、でもあれか、泉新一があの子は人間の子供だ的なことずっと言ってたし、周りの人間はまさか寄生獣が産んだ子供とは思ってないか🤔納得。

その他もろもろ気になる箇所あったけど、まあ全体的に通しておれはこの映画大好き。寄生獣(バケモノ)と人間(バケモノ)によって描かれる「人間」とは。逃れようのない人間によって及ばされる"事実"を描くとともに、人間にしかないもの、人間にしかできないことも描いて、極論になってない。こんなんはありふれてるし、誰でもやるけど、この『寄生獣』はほんまにすごかったなあ〜。昨日も展開とかバトルシーンで東京喰種に似たものを感じたけど、このメッセージ性というか、ほんまに人間の真理を見せられたような、これも似てる。すごいなあ〜〜〜。
ちょっと都合よすぎるところとかも多々あったけど、声を大にして突っ込むほど突拍子のないことでもないし、ゆーて納得できるっちゃできるし。

カメラのアングルいいところはめっちゃいい。
VFXを得意としてる山崎貴監督やからこそなんじゃないかなと。もちろんみんなこだわりとかあるやろうけど、特に山崎貴監督はこーゆーのすごいんじゃないかなと。けど、そのアングルがたまに気に入らへん笑笑
動物公園の橋の上とか、一番最後のいらんくだりのところとか、メイン(田宮、泉新一&右手)をいい角度から写そうとするあまりその場にいる人(倉森を止めようとしてる泉新一、里美)が背景になってしまってんねんな。まるで、喋ってない時に固まってるアニメキャラみたいな。あれはちょっと嫌やったな。

最後思わずエンドロール最後まで観て、しっかり浸った。BUMP OF CHICKENの音楽も良くて映画館おるみたいやった。やっぱほんまにいいやつに出会った時はこんな感覚に陥るねんや。映画館のイスに座ってスクリーン観てる気分やったもん。
ひっさしぶりの星5映画やなあ〜
なんか安心したわ
もうこやんかと思った笑笑
最高!!!!
やっぱ星5映画観たら一気に現実感なくなるわ。なんか夢中なりすぎて、圧巻すぎて、明日の学校とかこれから入る風呂とか、メルカリの発送とか、全てが現実味なくなっててホワホワしてる笑笑ふわふわかなどうでもいいけど笑

田宮涼子役、深津絵里の演技やばいな。すごい

それにしても、新井浩文、ピエール瀧、東出昌大って、、、笑笑笑
ガチで笑うしかないやろ笑笑笑笑
未来の問題児ばっかやん
JO

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