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7番房の奇跡の一人旅のレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
4.0
イ・ファンギョン監督作。

知的障害の父親と6歳の娘の愛情を描いた韓国映画の大ヒット作で、主演のリュ・スンリョンが知的年齢6歳の父親を好演します。

無実の罪で刑務所に収監された知的障害のある父親:ヨングと6歳になる最愛の一人娘:イェスンとの深い愛情を描いたコメディタッチの親子ドラマで、刑務所の保安課長の計らいもあって監房を度々訪れるようになった娘と裁判を待つ父親との哀しくも愛に溢れた軌跡を、父親と同じ監房で共同生活を送る気のいい収監仲間たちとのユーモラスなやり取り&友情や、刑務所を取り仕切る保安課長の悲痛な過去と主人公との信頼関係を交え描き出しています。

予想以上に劇的な展開が人生の不条理を感じさせる作品ですが、残酷な運命に翻弄された父親と幼い娘の強い絆と愛情が観客の涙を誘う親子ドラマとなっていますし、主演のリュ・スンリョンの好演もさることながら、主人公の愛娘を演じたカル・ソウォンちゃんの涙ながらの熱演が大人顔負けとなっています。
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