ウェス・クレイヴン監督作。
ダイアナ・ヘンステルによる1985年発表の小説「Friend」をホラーの鬼才ウェス・クレイヴンが映画化したSFホラーです。
天才プログラマーの15歳の少年:ポールが、DV親父に階段から転落死させられた女友達の脳に自身が開発したAIロボットのICチップを埋め込み、一夜にして女友達を蘇らせてしまうというSFホラーの珍品で、少年が手作りしたAIロボットの造形は『キルボット』(1986)、死んだ大切な存在をゾンビ化するシチュエーションは『ペット・セメタリー』(1989)を連想させます。
天才少年によって死から蘇った少女が巻き起こす一連の惨劇を描いた異色ホラーで、少女が全力投球したバスケットボールでおばあさんの頭部が爆裂するショッキングな殺戮シーンをはじめクレイヴン流の残酷&グロ描写が物語を彩っていますし、悲劇のヒロインを演じたクリスティ・スワンソンがロボットと自身の自我が混濁した壮絶演技を披露しています。