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祝宴!シェフのmatchypotterのレビュー・感想・評価

祝宴!シェフ(2013年製作の映画)
3.5
さぁ1800レビュー到達の余韻もそこそこに。

《料理の映画》、Vol.18。
めちゃくちゃ中途半端だけど、この企画、これを含めて残り2本とする。
《料理の映画》、まだまだたくさんあるから止めどないけど、今回の引き時を感じて。

ラスト2本はこれ。台湾。『祝宴!シェフ』。
《料理の映画》で140分超えでなかなか骨太。
骨太だけど、テンポが良くて、テンション高くて、勢いあって、笑える。

この主役の子がめちゃくちゃ可愛い。キミシアって言うのか。映画ではなかなか他で観れないっぽい。
父が有名な“蠅師”と呼ばれる料理人で、料理に明け暮れる生活から逃げ出してモデルやら芸能人やらで有名になりたいが、そうは問屋が許さない。

そして、結局実家に戻ってくる。
その父が他界し、実家からも追われてて別のところでパワフルに店を切り盛りする母。

その店の手伝いから始まり、彼女目当ての変な“召喚獣”なる3人のオタクが常連化し、イケメン料理研究家と出会って美味しさとメニューのレパートリーが増す。

そんな時に、老夫婦が“蠅師”目当てで昔の宴席料理のコースを希望する依頼がある。
無理難題だが安請け合い。それと同時に、たまたま“焼きビーフン”が見初められて、政府主催の料理大会に出ることに。

母と娘の謎の凸凹バディな関係性が良い。
細かいことは気にせず向こう見ず。でもなんとかしないと先はない窮地。

店の切り盛り、借金、宴席料理、料理大会。
2時間越えの映画の中に話題がてんこ盛り。だから結構飽きずに観れる。
華やかだし、バラエティ豊かだし、笑いあり、ホッコリあり。

最初は孤軍奮闘だった娘と母。
“召喚獣”やら料理研究家やら、借金取りですら巻き込む勢いと急進力。

途中から料理研究家と道を分かつ。
そこに現れた“鬼師”なる新手の伝説の料理人。
“蠅師”“鬼師”“人師”。
かつて台湾に君臨した3人の料理人。まさに“料理の鉄人”。

この1人の可愛い娘が、料理が嫌で、そのせいで魚が嫌いになって、家を出て、父が他界して、結局戻ってきて、“料理の鉄人”の腕と歴史を感じながらその世界に足を踏み入れるドタバタ劇。

料理で競いながら味を極めて行く話だけど、ぶっちゃけ料理の味自体はそこまで本題ではない。

それよりも、こんな壮大な料理と大会の話になって行く中で、料理と向き合い、人と向き合い、何かを感じて、皆と一喜一憂。

料理を作って、食べて。
作る方も食べる方も、愛を感じる。
ふざけてるけど、お祭り騒ぎで慌ただしいけど、皆んなで料理を囲んで賑わってる時の感じで観れる映画。

“ド ソ ラ シ ファ 〜 ♪”

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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