おぞましかったなぁ〜
アフリカを舞台にした映画やドラマはあまり目にしたことがなかったので、これがケニアの現状なのかと思うと考えさせられる。
シュールでユーモラスな雰囲気に一見ごまかされてしまうけど、根っこは深い内容だと思う。
ドキュメンタリー畑出身の監督とのことで、メッセージ性が強いのかなと思いました。
ヨーロッパのお金持ちのオバ様たちが黒人の若い男性をお金でもて遊んで性欲を満たすという。まだ白人至上主義の奴隷制度のなごりが続いているのも驚きだし、ケニアの人たちも生きるための行為だからしょうがないという社会的一面も提示していて複雑。
日本人の一部のオジさんたちも海外で「しゃっちょーさん、しゃっちょーさん」と言われて着いていくのと同じだけども。
ずっと豊満なオバ様たちの裸体を見せられて胸焼けが…。途中で一体何を見ているのか、ゆるーい熟女AVなのか、見失いそうになった。
人間の業の深さや醜さをさんざん見せ付けられた感覚です。
女性が歳を取って、誰にも愛されず孤独になるって一面も描かれてはいるけど、そこはもうどうでもいいやとなりました。
「ハクナ・マタタ」は観光客向けに主に使われる言葉らしく、問題ないさ〜の意。
パラダイス3部作とのことで、残りの2作は観るのを迷うところ。