ササキ・タカシ

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのササキ・タカシのレビュー・感想・評価

3.0
前作みたいな無茶苦茶さが抑えられてて、面白くなったし、面白がれなくもなった。

「俺が正義だ!」、「いや、本当に俺は正義なのか?」、「むしろ俺こそが世界にとって悪なんじゃないのか…?」みたいな、いや、そういうのもう何百回とやったじゃないですかってツッコミたくなるネタをしつこくもこんなお祭り映画でやってしまうとこに米国映画人の律儀さを感じました。っていっても結局は最終的に「いや、やっぱり俺は正義! 人命救助とかちゃんとするし!」って開き直っちゃうのが本作の微笑ましいところではあるわけなんですが、それでもまあ、「なんだか面倒臭えことやってんなあ」なんて思ってしまうのが敗戦国に住んでる人間としての正直なところ。自己批判を具現化した存在である敵が神様気取りでアクシズ落とし始めちゃう真面目さは嫌いじゃないけど、ちょっとやること安直じゃないかななんて思ったり思わなかったり。敵と対になる存在(兵器)であるヴィジョンを完全にただの新入りとして働かせちゃうのん気さは割りと好きだよ!

冒頭から既にメンバーが揃って闘ってる絵面はカッコ良かったけど、「世界の危機に、散り散りになってた彼らが再びアッセンブル!」みたいなベタな盛り上がりを期待していただけにな、なんだか2作目にして4作目くらいのムードというか、アベンジャーズの特別感が薄かったのはこれ、皆さん納得できているのでしょうか、アメコミ映画に東映まんがまつり的なカタルシスを求める俺が悪いのか。
ササキ・タカシ

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