のんchan

タンゴ・リブレ 君を想うののんchanのレビュー・感想・評価

タンゴ・リブレ 君を想う(2012年製作の映画)
4.9
あーやっぱり観てる方少ないですね〜(>_<)
このレビューをご覧になった全ての方にオススメします‼️

何度見てもやっぱり心躍るな〜🎶
色んな要素(ミステリアス、ロマンス、親子愛、男の友情、哀愁、絆、希望、音楽etc)が詰まってます。観て損はしないし、後味が爽快になるので、どうか騙されたと思ってご覧頂きたい‼️(最後に予告編を貼りました)

この作品を初めて観た時は脚本を気にしていなかったけど、これは『やわらかい手』『奇跡のひと マリーとマルグリット』のフィリップ・ブラスバンだったんです❣️やっぱり私の好みは共通してる💖
脚本共作の1人が主役の蓮っ葉で尻軽女で3人の男を弄ぶアリス役も演じてます。

物語は、刑務所の看守をしている私生活まで規則正しい生真面目な独身男J.C.に焦点を充てています。唯一の趣味はアルゼンチンタンゴ教室に通う事。そこで出会ったアリスに心惹かれていくのです。

ところがある日、アリスが収監されている夫のフェルナンとその共犯者のドミニクに会いに来たため、その関係性を知ってしまいます。看守が囚人の家族と繋がるのは規則違反。しかし気持ちは募るばかり...

妻に向けるJ.C.の視線に気づいたフェルナンに問い詰められ、タンゴ教室のことを話すアリス。それ以来、タンゴのことが気になって仕方ないフェルナンは、同じ刑務所に収監されている強面のアルゼンチン人にタンゴを教えて欲しいと頼みます♪
即座に断ったアルゼンチン人だったが、仲間とタンゴを踊ってみせたことで、他の囚人たちまでタンゴの魅力に目覚め、休憩時間にみんなで彼のレッスンを受け始めます🎶

その後、ドミニクとアリスの過去が明され、アリスの15歳の息子が殺気立ち、物語が大きく動いていくのですが、最後は超痛快な展開が待ち受けていてクスッと笑えます👍(5人で乗る車の中の表情が、かの有名な『卒業』のワンシーンにも似てる?)


この映画の見せ所の一つが本物の刑務所内でタンゴを踊るシーン♬
アルゼンチン人の囚人を演じるアルゼンチンタンゴの大スター、チチョ・フルンボリ(通称Chicho、実はブエノスアイレスの踊り場で普通に隣で踊っていた事がありました💗タンゴの神様のようなので、ちょっと近付き難い雰囲気ですが)と、欧州で人気のタンゴダンサー、パブロ・テグリとで男性同士で踊るのですが、もうこれが圧倒される大迫力なんです👏
《実際にアルゼンチンタンゴの発祥は港町でウサを晴らす労働者が、男同士で踊りだしたのが始まりだったのです‼︎》

チチョが劇中に言います。
「タンゴは魂の踊りだ。誘惑と衝動。そして心の奥底を表現する。悲しみと怒り。弱さと優しさ。タンゴは大地であり血だ。自由の舞。自分の本性が表れるー」

さわりだけの予告編を貼っておきます。
でも良さが伝わりきれてない。やっばり観て欲しい‼️

https://m.youtube.com/watch?v=W3FiZ05j9Q8


最初タンゴクラスの雰囲気が映されますが、自分で指導していた8年間がついこの前のように思い出されて...重心大事❣️


《追記》
※選曲の良いアルゼンチンタンゴが全編に流れます♬
※チチョとパブロの踊りはヌエボまたはモデルノという新しいタンゴの形式です🎶
※家の壁紙がチープだけどレトロでお洒落
※1回目より2回目、2回目より3回目と観る度に良さが解ります。スルメのような作品。

今日は2回観て、評価点を更に上げました⤴️
もう5.0で良いんだけどね😅💦
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