フラニー

ミカエルのフラニーのレビュー・感想・評価

ミカエル(1924年製作の映画)
3.8
無声映画、これまでも何度か目にはしてきたけど、きっと寝てしまうだろうと敬遠していました。
けど、これは
おもしろかった…ストーリーが。

大物画家ゾレの寵愛を一身に受けてきた養子でモデル、ミカエル。
ある日、ゾレか公爵夫人の肖像画を描く仕事をする。生活の中に公爵夫人が入ってきたことに嫉妬し始めるミカエル。
しかし、運命のイタズラですな、あれは!ミカエルと公爵夫人が恋に落ちてしまう…
ゾレは養子であるミカエルを愛するあまり、まるでパトロンのようになっていく…
ミカエルの放蕩息子っぷりにイライラさせられつつ、もう1人、ゾレの側近スウィットという(頭が四角くて鼻がとんがってて個性的すぎて忘れられないお顔だち)男がおり、この人のおかげで物語に深みが出ているというか…
老いていく画家ゾレが、なんともせつないのです。
これが無声映画で繰り広げられるんですから面白い。イメージは、歌舞伎ですね、特にゾレの顔芸に凄みが(最後の写真)…。
ミカエルは最初輝かんばかりに美しかったんですけど、だんだんマットに見えてくる…
おもろい。とにかくおもろかった。
爆睡はせずに済みました。一瞬ウトっとしましたけどね。

勉強になりました!
フラニー

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