Ren

Disney's クリスマス・キャロルのRenのレビュー・感想・評価

2.0
Disney+で観られるクリスマス・キャロルその2。大好きなジム・キャリーの他、ゲイリー・オールドマンやコリン・ファース等実力派イケおじ俳優が名を連ねるファンタジー....なのだが。

今作では「パフォーマンスキャプチャー」という、俳優の演技をデジタルデータとしてコンピュータに取り込みCGで再現する技術を導入。そのおかげか表情の変化とか細部の表現まで頑張っているんだけど、やっぱりちょっと落ちちゃってます、谷に、不気味の。

で、身も蓋も無いことを言うと「これと同じ内容のこと『ミッキーのクリスマスキャロル』で26分で出来てたよね」?70分拡張しても、得られるもの全く同じ。

金の亡者で優しさの欠片もない男が、クリスマス前夜に人生を見つめ変わろうとするプロットは変わらずなので割愛する。ラストにナレーションで、彼は言葉以上のことを実行しロンドンで一番の好人物に....みたいなことが語られるのだが、そこを観せてよ!って話。

俯瞰ショットで、鳥目線のようにぐわんぐわんとダイナミックに動くカメラワークは数少ない褒めポイントだと思う。
スクルージが怯えたり驚いたりする表情がめっちゃジム・キャリー。CGに落とし込まれても彼だと分かる演技の個性はやっぱり素晴らしい。

パッケージは子ども向けっぽい割に、妙にリアルで気持ち悪いデザインやホラー的演出のせいで幼少の子も安心して観られるとは言い難く、かと言って大人がのめり込めるかと言えばそんなこともなく。取り敢えず古典の名作を映像技術だけ現在のものでやってみて中身はアップデートしませんみたいな姿勢は、ゼメキス監督の悪いところ出ちゃってるかな〜という気もした。
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