ノッチ

テール しっぽのある美女のノッチのレビュー・感想・評価

テール しっぽのある美女(2012年製作の映画)
2.0
死体清掃をする2人組のエルヴィスとレオが地下室で見つけてしまった実験室。

そこには美しい女性がバスタブの中に...。

ノルウェーの森深くに住むと言い伝えられる、美女に牛のしっぽを持った伝説の妖精
「フルドラ」をモチーフにしたサスペンスホラー。

予告だけ結構前に観て興味があったのだけど…。

まあ正直美女の尻目当てで観たわけですが、ケツが映るのは数コマだった…。

また騙された!!!

内容も、正直あんましだったなぁ。

病気を治せる妖精を囲ってたオジサンが同種族に殺されて清掃屋がその子を見つけソレを追う組織と仲間達に襲われる話。

「しっぽのある美女」というつかみは問題ないのだけど、ストーリー展開が単調すぎて盛り上がりに欠ける。

この映画で何を伝えたいのか、何を訴えたいのかが全くわからない。

「しっぽ女」は怖いの?

怖くないの?

優しいの?

優しくないの?

そこは監督の"主張"があってほしいところ。

ノルウェーの「フルドラ」とは牛の尻尾が生えた美女で人間の男を誘惑する妖精です。

だったら「しっぽ女」がレオとエルビスを誘惑して殺し合うくらいすればいいのに。

でも、奴らは全裸の彼女を見ても、ムラムラもしない。

どうせなら「しっぽ女」が人間の男に恋をする…、というような王道展開でもよかったのでは。

森には「しっぽ女」以外にも「フルドラ」らしき妖精がいるようですが、見た目からしてバケモノ。

一応体つきは女性なんですが、流石にあの容姿では男は誘惑できませんね。

なぜ「しっぽ女」だけが"美女"なのかがわかりません。

説によるとフルドラは普段は「美女」だが怒りで醜い老婆の姿になるらしく、あのバケモノたちが何かしらの怒りによって変身したスーパーフルドラなのかもしれません。

とはいえ、「しっぽ女」は怒っても変身しませんでしたし…もしかして怒りのパワーが足りなかったのか、博士が「しっぽ」を切っていたので変身できなかったとか?

とりあえず、金がないならアイデアくらいは前向きにやっていきたいところ。

映画全体の間延びした展開やシークエンスの流れのまどろっこしさはもとより、途中の軍隊とか本筋に関係ないだろう。

映画って1人で作るものじゃないんだからさ、低予算だからこそみんなで膝付き合わせて話し合いながら作ってくくらいのことしないと。

失格。

ノルウェーの景色の美しさに免じて2点。
ノッチ

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