映画武士道

映画 鈴木先生の映画武士道のレビュー・感想・評価

映画 鈴木先生(2012年製作の映画)
4.1
ずっと昔に話題になっていた映画を2022年になって見てやろうと思い立ちました。
まず思ったのがめちゃくちゃキモイ!(いい意味で)
導入の部分からキモイです。
主人公の教師鈴木先生が生徒の美少女に対してよからぬエロイ妄想。
え?中学生ですよね。いくら美少女だとはいえそんなエロイ妄想できないでしょ。というツッコミはさておいてインパクトのあるいい導入だと思いました。
序盤でヤバイ妄想をしていた鈴木先生は実はすごく理想の高い教師。
クラスで教育実験を行い(人体実験?)生徒の育成に努めているみたい。
教育を実験とか言ってるあたりやっぱりやばい人なのかもしれない・・・
とはいえ作中の鈴木先生はすごく立派な教育者です。
卒業生が母校を訪ね相談に来たときは率先して相談に乗ろうとしてました。卒業生の名前をしっかり覚えていたのも凄いと思います。
(私が母校に担任を訪ねた時は私の名前は忘れており名前なんだっけ?と普通に聞かれました)
ストーリーは2部構成になっており1部は学校に精神を病んで仕事を休んでいた教師が復帰してくるところから始まります。
その教師が生徒たちの教育のために生徒会選挙の改革をすると言って民主主義において悪名高い公開投票に踏み切るところが最高に笑えました。
(投票者の名前を公開する公開投票は当選者による当選後の迫害が行われたり、当選者に便宜を図るために投票を行う者が続出し買収なども行われやすいので日本では廃止になっています)
2部は過去の卒業生で人生がうまくいってない人が登場してきます。すごく心が悲しくなりました。
その卒業生が先生の言うとおりにやっていい子ちゃんで頑張ったけど、人生うまくいかなかったと母校の教育を批判。母校を襲撃します。
ちなみにいい子ちゃんで頑張った方が学歴社会では成功確率は高いと思いますので間違った教育だったとも思えないですが。

(確率上のことなのでいい子ちゃんで頑張っても成功できないのが現実の悲しいところです。中にはいい子ちゃんじゃなくても成功できるのもいます。ちなみに私もいい子ちゃんでしたが成功してません!)

そこで有名な台詞「僕は今から君をレイプします」を見れました。
正直きもかったです。
でも迫真のいい演技でした。女の子を屋上に連れ出してレイプしようとしますがその際に女の子はついうっかり首の頸動脈をすっぱり刃物で切られてしまいました。でもぴんぴんしてました。不死身か!って思いました。
そして女の子は犯人から逃げようと屋上から渡り廊下の向こうの校舎にダイブ。
生存確率的には犯人に挑んだ方が高い気がしました。
(犯人は格闘技素人っぽいし後ろを見せたりしてたので刃物を持ってるとはいえ隙もたくさんありました)
女の子は無事に向こう側の校舎までジャンプ。女の子の身体能力やばすぎるなあって思いました。

いろいろツッコミどころが多かったけど面白い作品だと思いました。
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