映画武士道

アンダルシア 女神の報復の映画武士道のレビュー・感想・評価

アンダルシア 女神の報復(2011年製作の映画)
3.3
好意的な三点台
邦画はあまり見ないのですが織田裕二が好きなので思わず視聴しました。
「アマルフィ 女神の報酬」は昔、見た覚えがあるなあ。(内容はあんまり覚えてない)

すごい目新しい演出や展開はほぼないと言っていいでしょう。
ただし面白いのは主人公の織田裕二の設定は面白い!外務省にある秘密部門のテロ対策室のメンバーという設定。外交官にも関わらずCIAの戦闘部門スタッフのような戦闘スキルを持っている。スパイ活動も行っているというようなことが作中で言及がある。
しかも推理能力も非常に高いです。
あとテロ対策メンバーでありながらサミットでは大臣の原稿とかも用意しています。(テロ対策部門設定なのになんでもやるんですね)
そんな優秀なのに外務省では嫌われ者でクビ寸前の設定。上層部の命令に従わないで独断専行する設定とはいえもったいないですね。
正直主人公の設定はちょっと悪く言うと漫画的で幼稚という印象があります。まあスーパーマンですよ。


そして記憶に残るようなストーリーでもないです!
カメラワークもバラエティドラマを見てるかのようです。
正直うん?という感じはあります。
それでもこの作品まあまあいいですよ!
織田裕二ファンならお金払って見ていいかもしれませんね。正直悪くはないと思いました。

熱い織田裕二ではない、この作品のかなり抑えたクールぶってる織田裕二はかなり好きでした。かっこいいです!

今作では相棒を務める警視庁から派遣されているインターポール刑事役の伊藤英明も悪くなかったと思います。
結構悪ぶってる刑事という雰囲気(ケイゾクの時の渡部篤郎風)なのに銃撃ちあいが始まるとビビッて頭を抱えてうずくまってしまうシーンは笑いました。

ありきたりなアイデアをこねくり回してる感じの作品にしては、いい出来なのではないかな?って思います。(悪意があるような感じの文章になってますが好意的)

ストーリーの展開は非常に安直です。
ルカちゃんのネタバレは正直るかちゃんの名前が出た時点でわかりました。
銃に撃たれるシーンも非常にベタですね!!逆に驚きました。
安直と言える展開も逆に言えば、集中しなくても安心して楽しめるエンタメ映画だと言えると思います。
水戸黄門を見てるかのような約束された展開を見てるような気分でした。
黒木メイサが織田裕二に色仕掛けしてるシーンはベタすぎて鳥肌が立ちました。(あのシーンいる~?007もやってるしスパイものにはお色気シーン必要だろ~?みたいな安直な考えでぶっこみましたよね?安っぽいよぉ~。主人公はあまり女好きじゃない感じで外務省の女の子(戸田恵梨香)に気のあるそぶりされてもそっけなく無視してるのに、このシーンだけは女の子といちゃつくのが設定的にぶれてていらつく)。
まあでもいい方に捉えればベタ感がすごく落ち着く。

ちょっと悪意じみた文章になってしまいましたが総合して悪くはない映画です。
寝る前の秋の夜長にコーヒー片手にリラックスして見るにはいいと思います。
作品自体を楽しむよりは作品を見ている時間を楽しむ。そんな作品ですね!すごく安心できる。難解なストーリーでもないし過激な感じでもないので家族向け・彼女さんと一緒に秋の夜長を楽しむ用途なら全然あり!!


《見れる邦画》だと言えると思います。海外ロケで頑張ってる感は凄いです。上にも書きましたけど織田裕二ファンならお勧めできます。
マネーロンダリング・タックスヘイブンとかの用語は今では常識ですけど当時は新しかったのかも。
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