猫好きな人とか嫌いな人は徹底的に嫌いになりそうな作品だけど、個人的には滅茶苦茶面白かった。
生まれて35年、母に監禁されて虐待三昧の日々を生きてきたバビーが父の帰還をきっかけに外の世界に初めて出て、出会う人たちのコピーをしながら世渡りをして、真の幸せを見つけるという物語でした。
ただ序盤の母との近親相姦とか猫の虐待とか、たびたびの殺人とか後半の神の否定とかセンセーショナルな場面が満載で明らかに観る人を選ぶ作品です。
それでもバビーが様々な音楽との出会いが人との出会いを呼び、その人たちから生きるすべを学ぶ展開は気持ち良く、結果、なんだか良くわからないけど、胸が熱くなる映画でした。ミュージカル映画なみに音楽が重要になる作品でもあります。
この映画が30年未公開だった理由も観ればわかるし、こんな問題作を劇場公開にこぎつけてくれた人には感謝しかないです。
