Eyesworth

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生のEyesworthのレビュー・感想・評価

4.6
【ゾンビ界のトレイルブレイザー】

ホラー映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画の元祖的作品。

〈あらすじ〉
バーバラと兄のジョニーは父の墓参りに訪れる。しかし、兄はよみがえった死者に殺されてしまう。バーバラが近くの家に逃げ込むと、黒人の青年ベンが入ってくる。彼が家を囲むゾンビから逃れる方法を考える一方で、地下室へ逃げ込んだ人々は救助を待っていて…

〈所感〉
『ウォーキングデッド』も『バイオハザード』も全く馴染みのないゾンビ初学者だが、ゾンビ映画の原点という事で楽しめた。死者が生者の肉を貪り食らうというゾンビ作品の前提を作った、という点で非常に評価されるべき作品だと思う。何より、ヒロインの女(名前も忘れた)が全然役に立たないし、地下のおっさんは口だけ達者で全然動かないしで、そういう人物達が真っ先に襲われることで我々視聴者の溜飲を下げるプロットが達者である。そうした今では当たり前のホラーの常識を作った点も素晴らしい。そして、オチが予想外にブラックで面白かった。疑心暗鬼になっている人間達にとってはゾンビかそうでないかは特に重要ではなくなっているのだ。
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