良質な自転車レース映画。『ヤング・ゼネレーション』と双璧をなす傑作(脚本が同じ人)で、ギアチェンジやブレーキの瞬間にアップ・主観の短いカットを重ねるMVぽい編集が超かっこよかった。
タイヤと脚の回転に合わせてカット速度も早まってくクルーゾーみたいな事故シーン、測定タイムを超える序盤とタイムアウトさせるラストの構造まで抜かりない。
コロラドへの一本道を進んでいくロードムービー的な面もありつつ、モニュメント・バレーみたいな岸壁で行われる地獄レースが野蛮さを引き立てる。
常にカウボーイハットを身につけてるケヴィン・コスナー然り、牛追いまで出てくるのでほぼ西部劇でもあった。