兄・ビリーの遺志を継ぎ、サンタのコスチュームで殺戮を繰り返したリッキーは、警察に狙撃され昏睡状態に陥る。
しかし、盲目の少女・ローラのテレパシーにより、再び彼は死の淵から目覚める。
彼女を探し求め、リッキーは無慈悲な殺戮を開始する。
『悪魔のサンタクロース』シリーズ3作目。
今作では前作の殺人鬼リッキーが蘇るって話です。
あらすじだけ見るとなかなかサスペンスフルな物語にも思える。
盲目の女性を追う殺人鬼っていう設定も、その過剰なハンデが非常なスリルを予感させてくれるし。
しかしなんだ、リッキーのあの脳ミソ丸出しのハカイダーみたいな姿は…。
あのナリで、6年眠ってたと聞けば、全く怖くない…。
まさに『ヘルブレイン』、地獄脳の名に恥じないルックスではある。
それなのに普通にヒッチハイクとかするし。
……と思ったら、気にも留めずに停まってあげる車があるんだから、さすがは自由の国アメリカといえる。
クリスマスって何でもありなのか、向こうでは。
しかもフガフガ言いながら襲ってくるんだよね、フランケンシュタインみたいに。
挙動が遅いんで強そうに見えないし、なんか勝てそうだし逃げれそうな気がする。
また、この映画はちょっとした心霊描写があり、ヒロインにお婆ちゃんの霊が語りかけてくる。
「超能力を使うのよ。力を集中して…。そうすれば、あなたは負けないわ」
そんなアドバイスをもらいながら、結局超能力は使わなかったりするあたりがこの映画のすごいところ。
というかぶっちゃけ、ヒロインに超能力があるという設定が意味なかったような気がするし、盲目設定も必要無いような気がしました。
しかしヒロインはスゲー美人。
絶叫演技が少々照れ気味だったように見え、ハジケ具合が足らないのではないかと感じましたが、カワイコちゃんだからいいや。
しかしこの女優さん、その後は大したヒットはなくフェードアウトしたみたい。
こんなにきれいなひとなのになんでだろう。
まぁ映画として特にオススメはしません。
それでは皆さん、良いお年を。