ノッチ

恋人はゴーストのノッチのレビュー・感想・評価

恋人はゴースト(2005年製作の映画)
4.0
交通事故で昏睡状態となり、幽霊となってしまったヒロインのエリザベス。

彼女が住んでいたマンションは貸しに出され、そこを独身のデヴィッドが借り受けた。

ところがエリザベスは自分が幽霊になっているとは知らず、新たな住人となったデヴィッドを追い出そうとするのだが…。

マンションの新入居者の男性と前の住人のゴーストが繰り広げるハッピーなラブコメディー。

主演はアカデミー賞を受賞したリース・ウィザースプーン。

「ラブコメの女王」と言われているだけあって、この映画もリースらしい作品だと思う。

ストーリーは題からも想像つくように、リースが事故で昏睡状態になり、霊となってあらわれて昏睡状態の間に彼女の部屋を借りた彼に協力してもらって、何とか肉体に戻ろうとする話。

リース・ウィザースプーンとマーク・ラファロのやりとりは、お笑い芸人のようなノリつっこみで面白い。

1時間半と時間も手ごろだし、映画は見たいけど、頭を使ったり、内容が濃いのは無理だなーってときにちょうどいい1本。

しかし、ラブコメディだけど、アホらしいラブコメではなかったです。

「自分の人生は後で楽しもうと思ってたのに・・・」っていうリースの台詞に考えさせられた。

今自分は楽しんで生きているか、したい事をしているか、いつ何が起こるかわからないのに、幸せを先延ばすような事をしてはいないか、ちょっと人生を焦らされてしまうけど、頑張らないと!っと思わせてくれる。

あと、部屋から見える景色と、赤を上手に使ったインテリアが素敵。

そのほか、カフェや公園のロケーション、小物類の選び方などにもセンスがある感じ。

驚いたのは原題の『Just Like Heaven』という言葉が冒頭で言葉として使われ、そして最後のシ-ンでそれが見事に「絵」で描かれるところ。

うまいなあ、やっぱり。

全米で1位獲ったけど、日本ではなぜか未公開…。

日本の配給会社さんは不思議ですね。

こんな良い映画をビデオスルーにしてしまうなんて…。
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