ガブXスカイウォーカー

幸せがおカネで買えるワケのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

幸せがおカネで買えるワケ(2009年製作の映画)
3.9
《あらすじ》
ある高級住宅街に越してきたジョーンズ家の夫スティーヴ(デイヴィッド・ドゥカヴニー)、妻ケイト(デミ・ムーア)、姉ジェニファー、弟ミックは全員美形。仲も良く、大邸宅に住み、持ち物全てが最新の高級品というパーフェクトファミリー。ジョーンズ家はすぐに街中の憧れの的となり、誰もが同じものを購入するようになる。実はジョーンズ家はそれらの商品などの販売促進目的で雇われたニセ家族ユニットであった。しかしジェニファーは不倫中、ミックはゲイ。そしてスティーブとケイトは本気で愛しあうようになる・・・・・。


これはなかなかの掘り出し物。
デミ・ムーア(『ゴースト ニューヨークの幻』など)とデイヴィッド・ドゥカヴニー(『X-ファイル』など)の共演に惹かれて鑑賞。
デミ・ムーアはいつも通り気の強い才女ぶりを発揮している。デイヴィッド・ドゥカヴニーはあいかわらず胡散臭さ、茶目っ気、優しさ、繊細さを兼ね備えたイケメンオヤジだ。
あらすじを読んで、「どーせスティーブとケイトがウソの完璧家族の仕事を辞めて本当の愛を選ぶんだろ?」と思うでしょ? 
はい。その通りです。ありがちだけど、けっこうジーンとさせてくれるハッピーエンドだ。
でもニセ完璧家族の仕事を辞めることはない気もする。本当の夫婦になっても、今まで通り完璧家族を演じて最高級品の販売促進をしてもいいんじゃないかなあ・・・・・・?
いやいや、今作は見栄を捨ててありのままの自分で生きていくことの大切さを描く佳作なのだ。俺は面白かったよ!

日本語吹替え版は
ケイト・ジョーンズ(デミ・ムーア):高島雅羅
スティーヴ・ジョーンズ(デイヴィッド・ドゥカヴニー):小杉十郎太
と定番声優を起用しているのでうれしい限り。