ジェルボール

ランドスケープ・スーサイドのジェルボールのレビュー・感想・評価

4.3
再見、2回目 11×14と違い、こちらは初見時よりも俄然良く思えた ここまでベニングの他の上映を観てきて、ほとんど人物不在で変化に乏しい画面を観続けていたことも大いに作用していると思うし、字幕付きなのもあると思う

ドキュメンタリーの体で構成されているので、人物がいるし話すし動いてるし、カット間の画や音響的なコントラスト、長短のメリハリがあることで形式的な親しみやすさもあるだろう まるでドローン音楽家が起承転結のある楽曲を作ったときのような 不穏さが潜在的なムードではなく、主題であるというのもわかりやすい


2021.7 ★3.5時
静と動だったり、合間の景観ショットは他のタイトル同様ハッとするが、事件についてのインタビューも音楽も真面目なんだか露悪なんだか、スタンスがわからず困惑する。

延々とラケットを振る冒頭、ハネケの71フラグメンツが浮かぶけど、これが念頭にあったのかな。退屈を通り越して、奇妙かつ不穏なムードが漂う。