こぅ

不幸な街角のこぅのレビュー・感想・評価

不幸な街角(1948年製作の映画)
3.0
'22 2/25 ジャケ写掲載していただきました。

マリオ・カメリーニ監督による、日本未公開【ヒューマン・
コメディ】。
劇伴担当は、お馴染み【ゴッドファーザー】のニーノ・
ロータ。

同じくイタリアの 自転車ならぬ車泥棒 の話。
貧困、下級層がテーマ。


職が見つからず、妻から責められ、途方に暮れた夫は、友人と
高級車を盗み出し、売ろうと計画するが、妻の邪魔が入る…。


ジャンルは、コメディという事なのだが、ライターが2人で、
作風分かれたのか、中盤辺りは、劇伴含め突然コメディ
タッチになってクスッと笑えて楽しくも、序盤と後半は、シリ
アスで、特に序盤は、父親が職もお金も無く、子供に食べ物
すら買ってやれず、更に施し(お恵み)を受ける状態で、挙げ
句、夫婦喧嘩になるという有様で、見るに耐えない辛い展開
だ。

中盤コメディを経て、終盤、シリアス展開に戻って締めに
向かう構成。
恐らく、中盤のコメディパートだけ相方のライターが担当した
のだろう、と想像する。
コメディというには、落差、バランスが悪い印象。
前半と後半にもコミカルな作風を入れて、全体的に馴染ませ
れば、バランスが取れたであろう。

豪快な妻キャラは好み。

妻は夫に 自首 するように勧めるが、、

ラストも、どうにもスッキリしない⤵︎
いくらボンビーで家族の為とはいえ、、悪い事は悪いし、罪は
罪で、認めるべき事実で。
納得出来る感動締めにして欲しかった。


総評
所謂、奇跡、ファンタジードラマの一種に捉えられるが、
名作【素晴らしき哉、人生】とは人情味が違う。
この手の題材は、ハリウッドの調理のが美味いであろう。
こぅ

こぅ