金と命と家族愛。
ギャンブル依存症の女流作家キャロリンはスランプに陥っており、新作が書けず、カジノに入り浸っていた。ついには娘の大学進学資金にまで手を出し、ギャンブルにつぎ込んでしまう。そのことを大学教授をしている夫に打ち明けられずにいた。
配管工をしている黒人のクライドには、プロバスケットボールプレイヤーを目指している大学生の弟がいた。クライドは弟にプロになってほしいと願っているが、彼は裏組織に多額の借金をしており、その裏組織からの脅しにより、弟に八百長試合を頼んでいた。
マジシャンのウォルターは、一時期は売れっ子であったが、現在はしがないストリートマジシャンになっていた。ある日、カジノで偶然出会った女性にギャンブルのアドバイスをしたことがきっかけで、その女性と親しくなり、彼女をアシスタントにして、マジシャンとして再起を図ることにする。
とある水辺に打ち上げられた死体。被害者はノミ屋で、何者かに殺されたらしい。捜査を担当したブルンナー刑事は、ある裏社会の大物が事件に絡んでいるのではと疑い、その人物の手下に接触を試みる。
という感じの群像劇を豪華キャストで作り上げた、内容的にはいたって普通の映画。
それぞれのエピソードが微妙につながっていくのだが、いやホント、不思議と盛り上がらない。
賭け事は人を狂わすという教訓は学べる。何事もほどほどにってことですな。