(別媒体から感想を転記)
2023/02/01
孤島の家で病に犯される娘、その弟、小説家の父。「神の沈黙」三部作の最初の作品。ベルイマンはキェルケゴールの宗教的実存みたいなスタンスの気難しい映画を…
鎮静剤を打たれた後のカーリンの告白、それぞれに彼女を愛しているはずの父、弟、夫に囲まれながら、絶対的な神(=信仰=愛)の不在という絶望について顔を歪ませながら語っていて、やりきれなかった
全体的にラ…
病んでる人間が神や信仰に救いを求めて(結局救われず悪化する)側で見守る側がそうでもないのが、私が思っていたこととは逆だ。
弟と姉が”抱き合った”のが有耶無耶で怖い。明言してくれたほうがいっそ。
統合…
神の沈黙三部作①
精神分裂の症状が進み、狂ったように神を求めるカーリン。"二つの世界を行き来するのにはもう疲れた"と嘆き、すがった神に救われる事もなく...。
揺蕩う水面、扉から差し込む光、白夜…
信じることと 縋ることと
誰1人信じることはしていなかった気がするけれど、最後の最後に何か動いたのは確か
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ダビッドは神を愛と定義し、ミーヌスはカーリンが自分たちの愛により神とともにいるから幸せだと言う
しかし実際にはダビッドは創作的好奇心が、ミーヌスについては性的な欲望がカーリンへの愛の上位に来ている
…
4人の取り繕られた家族の関係性は、それぞれの持つセーフティな円に抵触しながら、お互いに傷つけ合いながら進行する。
真に分かり合うことなど不可能で、傷つけ合ったお互いは、さらにそのセーフティな円を小…
統合失調症らしきカーリンと弟ミーヌスと医師で夫のマルティンと作家で父のダヴィッドが休暇を島で過ごすお話。翻訳がイマイチ過ぎました。
カーリンはのっけからやたらにハイで近寄りたくない感じ。徐々にメン…
『深い河』を読んでいる最中なので父親のダビットとそれを重ね合わせた部分あり
"あなたにとっては信仰も迷いもただの道具だ" "創作に利用してるだけだ"
"巧みに語れば真理らしく見える"
ベルイマンも…
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