松井の天井直撃ホームラン

風林火山の松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

風林火山(1969年製作の映画)
-
↓のレビューは。今はもうなくなってしまった映画レビューサイトに、鑑賞直後に投稿したレビューを。こちらのサイトに移行する際に、以前のアカウントにて投稿したレビューになります。

☆☆☆★★

錦之助と三船の、夢の様な2ショットがとにかく嬉しい。(クライマックスは錦之助と裕次郎の2ショットが見られる)

三船=勘助と錦之助=晴信による2人の関係は、プラスとマイナスが混ざり合い強固な力となって行く。
“遙か彼方の夢”を見る=勘助と、“目の前にある物”を欲する=晴信。そして、父親の敵でありながら錦之助の妻となる佐久間良子の悔しさ。
しかし勝頼を身ごもった事で、次第に気持ちに変化が生まれて行く。

その佐久間を密かに想いながらも、立場上どうにもならない歯がゆさを“梅の樹”に託す三船。それを薄々感じている佐久間。
その辺りの細かな心理描写の脚本は、流石橋本忍といったどころでした。

合戦場面ではエキストラの動きが鈍重な為に、肝心な合戦シーンの緊張感が今ひとつ感じられ無いのが悔やまれるところです。

劇場鑑賞 日時・劇場名不明(新・文芸坐?)