こぅ

サンフランシスコ連続殺人鬼のこぅのレビュー・感想・評価

-
トム・ハンソン監督による、
ゾディアックの原型決定版!!【実録・サイコ・サスペンス】。

半年後⁈の廉価版発売待たずに🐶して鑑賞。

冒頭、
パトカー内の警官を銃殺。
真昼間から大胆にも歩道を歩く女性を刺殺する通り魔。

殺人鬼モノローグでは、
自分みたいな殺人鬼は何処にいるか分からない、それが隣人かもしれない、警戒しないお前らがイケない!と煽る、、

ストーリーなど無いに等しい。
2人の男の私生活、それに伴う取り巻く人物を描写した。

グローバー(ボブ・ジョーンズ)は、
妻、ヘレンと離婚して娘に会わせてもらえない状況に苛立っている中年ハゲ男。
夜、飲みに行く時(モテたい時)は、カツラを被る。

友人のジェリー(ハル・リード)は、
ハンサム郵便配達員、独身。
部屋でペットを飼っていて、女性には特に関心が無いようだ。

カップルの夜デート後、カフェのウエイター、グロリアとオーナー⁈、ピクニック中の河原カップル、、と昼夜問わず銃殺や刺殺事件は続いた、、

新聞社の編集長宛に犯人から手紙(声明文)が、、
犯人しか知らない情報が記され、初めて ゾディアック と名乗ったのだ!!
それは新聞の記事になる。

グローバーは、
バーでカツラがバレ、笑った女性にキレた事を通報され、
娘に会えない苛立ちで発砲、警官に我こそが ゾディアックだ!とカミングアウト⁈した!
が、、
直後に ゾディアック と名乗る男から電話が、、

殺人は続く、、
ゾディアックには 心が無い!!

本作は、
'70年に考案され、興行目的ではなく、犯人逮捕を目的 として製作され、コンサルタントに当時、脅迫文を受け取った元記者のポール・エイヴリーを迎えて、起こった事件や発言をリアルに再現した。
【ダーティ・ハリー】のモデル(さそり)にもなった、ゾディアック・キラーだが、本作のが半年早く公開された、初のゾディアック・ジャンルだ!!
そういう意味では貴重⁈

自己顕示欲が強い犯人へのトラップ(映画館張り込み)だったが、、
未だ未解決とは言え、
本作では、犯人をハッキリと明示、勿体ぶる、仄めかす作りにはしていない。
また、
突貫製作の Z級 作品と位置され、構えていたが、意外にそうでもない。
リアルに見える刺殺や血糊、低予算、古臭いチープ加減が逆にドキュメンタリーっぽい良い味を出している。

P・T・アンダーソンや
N・W・レフン監督らがアドバイザーで、世界中のジャンル映画のアーカイヴを手掛ける組織、AGFAの初レストア作品。
こぅ

こぅ