こぅ

太陽の爪あとのこぅのレビュー・感想・評価

太陽の爪あと(1966年製作の映画)
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怪奇小説の大家、H・P・ラヴクラフトの[閉ざされた部屋]を映画化した、デヴィッド・グリーン監督(45)による、【スリラー】。

原題:閉ざされた部屋


ニューイングランドの孤島にある屋敷を遺産として受け継いだ新婚夫婦のマイク(ギグ・ヤング)とスザンナ(キャロル・リンレー)。
しかし、その屋敷には…。


★脚本
アヴァンタイトル、
幼少期のスザンナと両親。
監禁していた何者かに襲われ、、
伏線と言うよりも ネタバラシとミスド が含まれている。

クレジット後の冒頭、
孤島の屋敷に向かうスザンナとマイク夫婦、どちらが主役なのか明確になってない=脚本の不出来を悟った。
案の定、、

未開の地の屋敷/ギャビンに向かう夫婦やカップル等という定番中の定番のプロットながら、肝心のステージに到着するまで間があり過ぎる!
現地のヤンキー達やスザンナのアガサ叔母とのご対面、やり取りがグダって長い⤵︎
ある意味、意表を突かれた。
結局、40分経過してようやく屋敷に到着〜
叔母や、上から覗いている何者か の視線/存在は怪しさ/伏線は出しているがまだ進展しない⤵︎
「ここはヤバいから早く帰りなさい!」忠告を無視するのは当たり前の定番!!
謎の存在は、
もっと早くに見つかる筈だか、間延びさせざるを得ない(ホラーじゃないオチ勝負というのもある)。
故に
夫婦vs島民との対決みたいな 人怖話 に偏っている。

怪しさしかない孤島で、2度もスザンナを1人にして、レイプされそうになる展開に、学習しないマイクの 馬鹿さ には誰もが呆れるしかない⤵︎⤵︎

クライマックスは、
魔物⁈に襲われるスザンナ、、やっと助けに来るマイク。


屋根裏の謎の人物、、
正体は分かったが、年齢的に考えたらアヴァンタイトル(当時)とは辻褄が合わないし、その素性は、叔母とマイクのみ知っているが、結局、説明されず終い/放置でモヤりエンドしている。


★総評/見どころ
ピンと来ない邦題だな。
H・Pラヴの原作は良いのかもしれないが、映画化した本作は、少なからず 愛せないロクデナシ だ。
体感120分、
60分程度で纏めていたらまだマシだった。

見どころは、
何と言っても下着姿も披露したキャロル(24)に尽きる。
時代から、炎が本物。
あと、
JAZZベースによる、不穏な劇伴は良かったかな。
こぅ

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