ノッチ

八仙飯店之人肉饅頭2のノッチのレビュー・感想・評価

八仙飯店之人肉饅頭2(1998年製作の映画)
3.0
ファンは大陸から香港にやってきて、従姉クエンと夫チャンの飲食店で働き始めた。

従妹クエンは外で浮気をする派手好きの女。

夫チャンはそれを知りながらじっと耐え、地道に働く毎日。

ファンはひたむきなチャンを見ているうちに、愛し始めていることに気づく。

アンソニー・ウォンで有名な『八仙飯店之人肉饅頭』の正統な続編。

前作からの話の繋がりはなく今回は違う話です。

しかも場所は八仙飯店ではありません。

ですから全く違う話と思っていいでしょう。

今回も実話らしく、違う猟奇殺人事件をテーマにしたみたいですね。

性的不能のために妻にいじめられる中華料理店主の主人公チャン。

ある日現れた優しい妻のいとこと不倫関係に陥るが、実は彼女には秘密があった…というストーリーで、狂った女の恐ろしさが見事に描かれている。 

1作目はスプラッターホラーだと思うが、2作目はサイコホラーって感じです。

前作に比べ特筆する点が特に無く、絶望的なまでに知名度の低いこの作品。

そもそも人肉饅頭ではなくチャーシューだし。

また、エロ度は増しているものの、肝心の残虐描写がかなりおとなしめ。

といっても、切り口が変わったので見応えがないわけではない。

前作で怪演を演じていたアンソニー・ウォンは、今作ではデブで小市民の刑事を演じている。

さすがに2作連続で殺人鬼役は辛かったのか。

ということで、今回の殺人鬼はメンヘラサイコパスの女性(けっこう可愛い)。

香港の人々が、中国本土から来た女性を「大陸女」と呼び馬鹿にするというシーンには少々驚かされました。

そーいう差別が実在するのか…って感じ。

この大陸女がキレ易い性質でして、とんでもないことをするわけです。

観ていてざわっとする怖さを感じました。

女って怖い…。

M寄りな男性の方にオススメします。 

ちなみに、DVDパッケージでは今作の殺人鬼ポーリン・シュンとアンソニー・ウォンがなぜか一緒に調理してますが、そんなシーンは一切ありませんのでご注意を。
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