自己愛強すぎ映画。
横浜にある高級ホテルレッドキャッスルにやってきたコナンたち。コナンと小五郎はある謎の男からの依頼で、ある事件の真相を突き止めてほしいと頼まれる。制限時間内に真相にたどり着かなければ、蘭たちにつけられたフリーパスIDが爆発するという。果たしてコナンたちは真相を掴み取ることができるのか…。
劇場版『名探偵コナン』10周年記念作品。ほとんどのレギュラーメンバーが勢揃いのオールスター映画になっているのだが、光彦の声が違うのと推理中心の構成がいつものコナン映画と違う部分になっている。どうせならもっと派手にやればよかったのに。
いつも子どもたちと一緒の博士が何故か別行動だったり、鈴木園子や高木刑事、佐藤刑事が偶然ランドにいたりと脚本の苦労がうかがえる点が多い。特に博士がもしいつも通り子どもたちと一緒だったらゲームオーバー間違いなしなので、やむなく別行動にしたのは理解はできる。
その他にもツッコミどころはあるんだけど、それ以上に見どころもたくさん。博士と目暮警部、白鳥警部が子どもたちだけを犠牲にはしないと覚悟を決めるシーン、八方塞がりの小五郎が妻の妃弁護士を頼るシーン、灰原が子どもの演技をするシーン。そして爆発の危機を救う怪盗キッド。これらの印象的なシーンのお陰で楽しめました。
あと、今作のキッドが誰に変装してるのかも注目ポイント。最近の協力関係とは違って、一線引いたコナンたちとの共闘関係が逆に新鮮で良かったです。