Uえい

アルファヴィルのUえいのレビュー・感想・評価

アルファヴィル(1965年製作の映画)
3.0
なんとなくハードルの高さを感じてしまうゴダール作品。

本作は近未来のSFモノだ。主人公ジョンソンはスパイとしてアルファヴィルという都市にやってきた。そこは、マザーコンピューターによって非論理的なものが排除されている。例えば、愛や芸術、笑いなど。言葉も管理されており、日に日に辞書が改定されていく。

主人公の目的は、マザーコンピューターの生みの親であるフォン・ブラウン教授を引き抜くことだった。そのため、教授の娘ナターシャに近づくが、一目惚れしてしまう。

近未来の設定だけど、工夫だけで近未来に見せている感じが逆に新しく感じた。突然ネガの映像に切り替わったり、移動中にネオンの映像が挟まったり、カッコいい演出が所々ある。アルファ60と対面で話すシーンは「ブレードランナー」の様だったり、地下の研究所は「未来世紀ブラジル」みたいだったり、後に影響を与えたのかなとも思った。

ナターシャが、自分の奥底に秘めていた言葉を紡いで詩にするシーンが好きだった。
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