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天使のくれた時間のEyesworthのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
4.3
【もう片方の道を選んでいたら】

ブレット・ラトナー監督×ニコラス・ケイジ主演のロマンスファンタジー。

〈あらすじ〉
成功を夢見て恋人ケイトと別れロンドンへ旅立ったジャック(ニコラス・ケイジ)。13年後のいま、ジャックは大手金融会社の社長として、優雅な独身生活を満喫していた。クリスマス・イブ、昔の恋人ケイトからの電話があったが、かけ直すことはしなかった。その夜、自宅で眠りについたジャックだが、目覚めると、ケイトと我が子2人に囲まれた家庭人ジャックになっていた...。

〈所感〉
良い映画。すんごい良い映画。だがあまり響かない。それはアメリカ映画でよくある仕事での成功か家族とのありふれた生活かの二者択一が個人的に好きじゃないかからかもしれない。どっちも取ろうと思えば取れるし、どっちも取らない選択肢も十分にできると思う。どっちが正解などない。何も社会から離脱した世捨て人になれとは言わないが、幸せが仕事か家族にしかないと思っている人は見識が狭すぎるのではないか。それ以外にもあなたを幸せにする方法は色々とあるはず。他者は尊いが、自分というものはもっと豊かで楽しいのだから。タイムリープ系ラブストーリーは誰でも結構想像がつくのでその点もあまり評価できないかな。女がめんどくさいし、主人公ジャックが可哀想でならない。今の独身貴族の贅沢な生活が結局一番良いように思える。これは天使がくれた時間ではなく悪魔がくれた時間では?キャストは素晴らしい。アクションじゃないニコラス・ケイジもセクシーだねー。かつての恋人ケイトを演じたティア・レオーニ知らなかったけどめちゃくちゃエキゾチックで綺麗な人。父を宇宙人だと思った娘かわいい。昨日と違う人=宇宙人って発想が大人にはなくて素敵。
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