青あお

アギーレ/神の怒りの青あおのレビュー・感想・評価

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)
3.9
1560年、スペインは南米の奥地に黄金郷エルドラドがあると信じ、その地を征服するための探険隊を派遣する、という実話をもとにした物語。

驚いたのはまるでドキュメンタリーかの様な映像が延々と続く事。
演者も含めた撮影隊は本当にジャングルの山の中を超え、濁流が渦巻く河を実際に筏で下って行く。

主役のクラウス・キンスキー以外の出演者の全員の目が死んでいて、演技ではなく不穏な空気と狂気が蔓延しているのが、はっきりとわかります。
そして、その異様な光景に目が離せなくなります。

暴力と恐怖で探険隊を支配しようとするアギーレを演じるクラウス・キンスキーの怪演、異常に張り詰めた空気、これを観るだけでも価値のある映画だと思います。
青あお

青あお