春野原

CUTIE HONEY キューティーハニーの春野原のレビュー・感想・評価

1.9
サトエリちゃんスタイルイイ。
でも始終あほの子なのでガッカリ過ぎた。昭和アニメ版のキュートさがない。
冒頭すぐ、ハニーの携帯の着信音がキングギドラの泣き声(監督的にはウルトラシリーズの防衛側の呼び出し音)…まあミサトさんと同じ…ってとこで、もう萎え萎え。
永井豪さんのダイナミックプロ関係とかにしてあげて…。ボクはウルトラマンが大好きです❤…て他の作家の作品で宣言する必要ある?

自分はウルトラマンよりハニーのほうに思い入れがある。
男児憧れのハヤタ隊員が間抜けなチャラ男にされたら男子は納得できないと思う。でも、強くてカッコイイはずのハニーお姉様をモテないドジっ子に改変したところで男子監督にはなんの問題もないらしい。セラムンのうさぎちゃんと同じくくりにされた。
くそう、エヴァが実写されたらシンジが学園で一番のモテ陽キャとか、愛に飢えたヤンキーとかになあぁ〜れ!(魔法)

肌色多め作品だから男子が男子のためにウケるようなのを制作した。で、いいといえばいいんだが…。
男子はエロに気をとられて気づいてないようだが、昭和(原作含む)ハニーはとんでもなく貴重な作品なのである。
 恋愛要素なし、ご近所なし、プリンセスなし、ペットなし、親なし、仲間なし、所属なし。愚痴なし。フリフリなし。
 孤高の女子ヒーロー、相手組織も幹部は女子のみ。…という作品はほぼない。

 うさぎちゃんはドジでもプリンセスの底上げがある。平成令和魔女っ子は友情もペットの助言も温かい家庭もある。

お色気はあるけど男の機嫌をとったり恋愛脳で一喜一憂したりはしない。皆を守る優しさで独り戦い血も浴びる。孤独であることに打ちひしがれない。
これが女子にはどれだけ難しいか、故にカッコ良い、シビれる憧れる。
ナウシカ、草薙素子と同じ。なのにシリアスぶらずにキュートであっけらかんとしてるのはハニーぐらいかなあ。
服をぬぐのはしがらみからの解放なのかもしれない。
実はそんなレアな原作なのだ。

本作はアヒル口連発の構ってちゃんでドジっ子あほの子気味。孤独感のシーンはあるものの…。男子が無意識に思う可愛いは守ってあげたい(自分以下)のことが多いから、可愛くしたつもり(善意)だったのかもだけど、媚びて庇護されるのはヒーローじゃないよ。
行くぞバトー遅れるな!の草薙さんを
「あーん待ってえ〜ドタッ…ふみゅうぅ★」にした位の蛮行改変なんだけどな。
私的はカッコイイハニーが見たかったのに…。
性格変えてもズロース的な永井豪の白ぱんつは保守…。こっちを大事にしてるのが庵野監督らしいといえばいえる。

男子が無敵のアクションものを見てすーっとするように、男に媚びないで我が道を行く強いヒロインには爽快感があるのに、娯楽ものではあまりない。
男子監督のほうが多いからだと思う。忍耐強いヒロインのお涙ものは多いけど、見てて楽しくはない…。

娯楽や特撮を楽しくオシャレに撮ってくれる女子監督さんがもっとでてきてくれないかなー…。

監督は撮ってるうちになっちゃん(おがしらさん!)が気に入ったみたいで彼女の良さげなシーンやアップが増えてゆく。
ハニーちゃんまさかの負けヒロイン…。おのれおのれ…!許すまじ!
なので本作は
「キューティなっちゃん」とおもえば見れます。市川さんに罪はない。
ツン気味の地味めキャラがやっと笑うと綾波効果抜群。
でもなっちゃん…もうここまで違うなら名前変えて。腹立つから。
サトエリ手足長すぎて映画のフレームに全身入れるとめちゃロングに。

会話中のドアップ、鼻が画面中央が多すぎて見てるのしんどい。
でも出演者豪華。シンゴジメンバー多い。シン仮面より怪人と基地が派手。
物語はアクアラインから…。
春野原

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