Anna

桐島、部活やめるってよのAnnaのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
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青春の1ページという名の思い出でまとめられるけど、その1日1日が毎日青くキラキラしたものじゃないんだよね〜。何色でもない日なんてたくさんあったし、鈍色の日だってたくさんあった。
この年頃、高校生って、みんな自分に酔ってるよね。自分の過去を振り返っても、今の子たちを見ても、みんな「〇〇な自分」に酔ってる。「何者」かになりたくて。
この作品は、その「酔ってる」感じが気持ち悪いくらいにリアルだった。
体の底に沈めてた10代の鈍色の記憶を軽くつつかれた気がする。
唯一酔っていない人がいるとしたら、最後のカメラを向けられた瞬間の宏樹だとおもう。そこもリアル。
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