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私たちの幸せな時間のodyssのレビュー・感想・評価

私たちの幸せな時間(2006年製作の映画)
2.7
【テーマは重いが、作りがイマイチ】

韓国映画。ソン・ヘソン監督作品。 

裕福な家庭に育ちながら、ある事情から自殺を企てたりしてすさんだ生活を送っているヒロイン(イ・ナヨン)。そんな彼女はある日、カトリックのシスターをしている伯母に誘われて刑務所の死刑囚に会いに行く。囚人は強盗殺人の罪に問われた若者(カン・ドンウォン)だったが、シスターらに冷笑を浴びせかける。しかしヒロインはなぜか彼に惹かれ、週一回の面会日に彼に会いにゆくようになる。そして二人は、やがてお互い同士の過去を知り、心を通わせるが、死刑の期日は容赦なく迫っていた・・・。 

非常に重いテーマの作品であり、その意欲は買いたいが、残念ながら出来はもう一つである。こういう物語は普通の恋愛ものと違って脚本を精緻に作っておかないと観客を納得させられないものであるが、どうも韓国映画の悪い面が出ているようで、構成があまりきっちりできていない。死刑というテーマに関連した副次的なお話を付け加えすぎているような印象もある。惜しい。 

ヒロインのイ・ナヨンはちょっときつめだけれど中山美穂に似た美貌で魅力的。
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