【オドレイ・トトゥ主演の佳作】
ジャン= ピエール・ジュネ監督とオドレイ・トトゥ主演という、「アメリ」 と同じコンビによるフランス映画。
といっても、ヒロインの味は多少は「アメリ」を継承してはいるものの、背景と筋書きは全然違う。
第一次世界大戦の塹壕戦に恋人を送り出したヒロインが、戦死とも行方不明ともつかぬ恋人の行方を必死に追う物語である。筋はかなり錯綜していて分かりにくいが、フランスの田舎を捉えるセピア色の画面と、塹壕戦を生々しく捉える画像の対比がなかなかに面白く、フランス映画ならではのエスプリも効いていて、ラストシーンも感動的。
お薦めできる映画だ。