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ビースト 獣の日の消費者のレビュー・感想・評価

ビースト 獣の日(1995年製作の映画)
3.8
・ジャンル
クリスマスホラー/オカルト/サスペンス/コメディ

・あらすじ
大学で神学の教鞭を取る神父のアンヘル
彼は長年の黙示録を研究によってそこに残された暗号のメッセージを解き明かす
その正体は世界が滅ぶ“獣の日”の日付
そしてそれはクリスマスイヴの明け方だった
俗世と距離を置き信仰の道に生きてきた彼は自らの魂を賭け、悪魔を欺き呼び出す事で世界を救おうと決意
道中で出会ったデスメタルを愛するレコードショップ店員のホセ・マリアと共に敢えて悪事を働きながら“反キリスト”の産まれる場所を探していく
やがて2人はテレビで予言者として人気を博すオカルト研究の第一人者、カヴァン教授と接触し悪魔を呼び出す儀式を行う事に…
果たして彼らは反キリストによる世界の支配を止める事が出来るのか?

・感想
クリスマスホラー月間DAY-20
敬虔な神父が反キリストを滅ぼす為に自ら悪事に手を染め悪魔の産まれる場所を追う、という内容

ホラーか?と問われると恐ろしい描写も無いので微妙な所ではあるもののコメディとして観る分には面白かった
印象としては悪魔との戦いを描いたスペイン版金田一シリーズとでも言った感じでテンポ良く間抜けな描写が繰り広げられていて非常に観やすい
特に良かったのが善良な神父、アンヘルが相棒となったホセ・マリアと共に働く不慣れな悪事の内容
しばらくは万引き、喧嘩、車に傷を付けるなどショボい悪事ばかりで笑えるしエスカレートしだしてからは行動が手荒過ぎて最高におバカで好きw
本気で“悪魔の音楽”と信じてメタルのレコードを買い求めたりという悪事以外のアンヘルの行動もイイ

欲を言えば反キリストこと悪魔をもっとしっかり描いて欲しかったかなぁ…
一応ビジュアルは見られるんだけどいかんせん行動がほぼ無いまま終わってしまうので不完全燃焼感が強い

王道の悪魔祓いを想定して観ちゃうと肩透かしを喰らうけどこれはこれで楽しかった
序盤からコント感の強い出来事もあるし…w
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