『死者の書』は大好きな小説だが、読んでこそ、の作品だと思っていたので、この人形アニメーションを知った時は驚いたしちょっと戸惑いもあった。が、見終えて更に驚き!とにかく凄い!脚本も人形の動きも、諸々そ…
>>続きを読む幻想的な話を人形アニメーションでここまで表現できるのが凄い。
逆に人形だからこそ作家が魂を吹き込んで作ることでしかできない世界ができているのかも。
さすが川本喜八郎というべきか。
人形は端正な姿を…
美しい人形と、宮沢りえが声で出演というのに魅かれて。
奈良時代、大津皇子の悲劇と、その霊の導きで壮麗な曼荼羅を作った藤原の姫君の物語。
コマ撮りアニメだけど、川本喜八郎の人形なので、人形劇のような…
わからん!!
私の教養がなさすぎるのである。
それはそれとして
ストーリーの難解さや霊性の高尚はともかく、人形アニメーションという文化の高い技術を目の当たりに堪能できる。
元々は川本喜八郎特…
ナーラの都で生まれ育ったふしぎちゃんのイラツメさんは思いつきで始めた写経千本ノックをこなしていく内に悟りを開いてブッ飛んだまま雨天徘徊してしまう。そしてたどり着いた寺の立入禁止区域に入って怒られたの…
>>続きを読む折口信夫の「死者の書」を川本喜八郎が映像化した作品。川本喜八郎はこれが遺作になったという。
原作は折口信夫が異界についての世界観を表すために書いたものなので、容易に映像化できないのはもちろんのこと…
「郎女(いらつめ)が音もなく立ち去るのを気付く者は一人もなかった。
まして振り返った郎女の頬のうえに細くつたうものがあったのを知る者のあるはずはなかった・・・」
監督の川本喜八郎といえばNHK…
縁側から見える雪や夕日
めじろや小鹿など季節を感じる表現
くすんだ色合いの中
肌に反射する降りしきる雨
人形世界とは思えないぐらい繊細。
作品は素晴らしいのですが
お話そのものが重厚というか格式が高…