Ciaさんの映画レビュー・感想・評価

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ロックンロールミシン(2002年製作の映画)

3.6

ラスト、やっと片翼から両翼生え揃った背中で、今はロックンロールミシンじゃなく古い足踏みミシンを一心不乱に踏む姿がめちゃめちゃ好き。

心中天網島(1969年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます


近松門左衛門の人形浄瑠璃『心中天網島』を映画化した作品。監督の篠田正浩、詩人の富岡多恵子、音楽担当の武満徹による共同脚本。美術担当はグラフィックデザイナーの粟津潔。なにこの素敵すぎる顔ぶれ、、、
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書かれた顔(1995年製作の映画)

4.8


各々表現するものや手段は違えど、皆とにかく身震いするほど粋で美しい、その指先が、目線が間合いが全てが。
表現って、なんというか人にしか成せない奇跡なのかもしれない、とさえ思った。

JUMPING(1984年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます


一人の少年がスキップしながら通りを歩いているうちにどんどんジャンプが大きくなって町を越え、森を飛び越え、海を越えて、どんどん、高く高く、遠くへ遠くへジャンプして行くことになり、ついには戦争中の国へ-
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水玉の幻想(1948年製作の映画)

4.0

チェコアニメーションの巨匠カレル・ゼマンが作り出すチェコならではのガラス工芸を駆使したストップモーション・アニメーション。
とにかくキラキラと美しい世界が次々に繰り広げられ、その繊細で滑らかな光景は何
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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

4.2

フェリーニ監督初のカラー作品。
奇抜なファッションやセットデザインは言わずもがな、その鮮烈な色彩や色使いからは何かアトリビュートが隠されているんじゃないか、と思わされるくらい暗示的なメッセージ性や意味
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スーパーフライ(1972年製作の映画)

3.5


70年代の色々、ファッションも車も景色も音楽も全部がカッコ良い。しかもカーティス・メイフィールドの演奏シーンがあるなんて嬉しすぎる!
ただ途中から、ブラックスプロイテーション映画というものは、どう解
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ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

4.0


車椅子姿の、今はもう言葉を交わすことが出来なくなった父親にボビーが語りかけるシーンがたまらないわけで、、、

「話せたら会話にならない」…「俺がいるとそこが悪くなるから、逃げ出すだけだ」…「俺にでき
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ザ・モンキーズ/恋の合言葉 HEAD!(1968年製作の映画)

4.0

フランク・ザッパが突然スーツ姿で牛を引いて出て来る & Porpoise Songが全てを相殺してくれる映画。

内容的には何を言わんとしてるのかさっぱり、、、でも個人的には、そのわけのわからなさもサ
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フーガ(1999年製作の映画)

4.0

面白い!エッシャーやペンローズの不可能図形を思い出させる摩訶不思議な世界。映像を観ている、というより映像に組み込まれていくような感覚になる。

スピオーネ(1928年製作の映画)

4.1

ストーリーもさることながら、カメラワークや編集が予想以上に斬新でユニークでビックリ!とにかくどこを取っても色々楽しくて面白い。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

オムニバス?時系列がシャッフルされてる意味は?伏線は?回収は?と思っているうちに終わった。
やられた、何も仕掛けが無いのが最大の仕掛け⁉︎
しかも、一貫して皆んなちょっとおバカでお茶目なせいで、やる
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絶好調(1965年製作の映画)

3.7

初ピエール・エテックス作品だが、冒頭でいきなりジャック・タチ臭が、、、と、案の定ジャック・タチの映画に熱狂し、のちにタチの『ぼくの伯父さん』の助監督を務めた経歴の持ち主だった。ジャック・タチはかなり好>>続きを読む

スパディナハウス(2018年製作の映画)

3.8

見知らぬ場所で道に迷ってちょっと不安な気持ちになっていたら、ばったり親戚のおじちゃんに出くわしてビックリほっこり、そんな感じの映画。

怪談(1965年製作の映画)

4.2

撮影のほとんどがセット内で行われ、その広大なセットと前衛的な背景や色彩などから舞台を思わせるような雰囲気もあり、そこに古典とは相容れないと思われる武満徹の独創的で凄まじい音響が重なると、厳かで美しく空>>続きを読む

ゲームの規則(1939年製作の映画)

4.1

不倫の末、破滅の一途を辿り最悪の結末を迎える物語。
なのに、終始軽薄で楽観的で悪びれることのない人々。なぜなら「ゲームの規則」であるから。
こちらもその解せぬやり取りに、自分の恋愛観や結婚観を激しく揺
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ハーピア(1979年製作の映画)

3.6

強烈なビジュアルに引かれて鑑賞。
ハルピュイアというギリシャ神話に出てくる空腹の怪鳥がモデルらしいです。
ストーリーも映像も気になるところ満載でした、が、なぜハルピュイア?
そこが一番気になりました。

おなかすいた、寒い(1984年製作の映画)

3.9

全編通しての無邪気なやり取りに、ラスト2人の後ろ姿が遠ざかって行く暗闇がより暗く感じられて、とてもやるせない気持ちになる。

紙ひこうき(2012年製作の映画)

3.5

邦題と原題のギャップが…
題名の影響力は短編になればなるほど大きい、といつも思ってしまう。

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.5

スパークス+エドガー・ライト、オシャレじゃないはずがない!大好きな物が全部詰まったスクラップブックのようなドキュメンタリーでした。スパークスの世界観、ホント大好き。もっと早く観ればよかった…し、これか>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.9

その圧倒的な演技力とメイク技術で途中からブラッドリー・クーパーがバーンスタインにしかみえなくなってきた。特にマーラーの「復活」の演奏シーンは圧巻。大音響も相まって身動き出来ないほど魅了された。

マイ・バッハ 不屈のピアニスト(2017年製作の映画)

4.0

音源が全てジョアン本人の演奏で、バッハのピアノ協奏曲1番が弾き振りだったことに感動。実際の映像が残っているなら観てみたい。

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